住宅ローンの審査に申し込む際には、自動車ローンやカードローンなどの「借金」についても、正直に伝える必要があります。
その際に、「家族に内緒にしている借金がバレるのでは…」と不安に感じている方も少なくないでしょう。
実際のところ、借金の存在が家族に知られることはあるのでしょうか。
もし、あるとすれば、どのタイミングで発覚しやすいのでしょうか。
借金の存在を家族に知られずに、住宅ローンを利用するためのポイントをお伝えします。
住宅ローン審査で借金はバレるのか?
結論からいうと、住宅ローンの審査で家族に内緒の借金が知られる可能性はあります。
ただし、本人や不動産会社の担当者が注意を払うことで、そのリスクは回避できますから、ご安心ください。
では、具体的にどのような場面で家族に知られるのでしょうか。
いくつかのパターンをお伝えします。
申込書類を記載するとき
金融機関に提出する書類には、ほかの金融機関などからの借り入れ状況や返済予定を記載する書類もあります。
この書類を家族に見られて発覚する、というパターンです。
この場合、書類を提出するまでは家族に見られないよう慎重に行動することで、発覚するリスクを抑えられます。
信用情報機関から開示請求をしたとき
住宅ローンの審査対策をする上で、信用情報機関に対して「個人信用情報の開示請求」をすることがあります。
開示された書面には、「どこから、いくら借り入れているのか」「延滞履歴はないか」など、借金の返済状況が事細かに記載されています。この書面を家族に見られて、借金が発覚するというケースもあるようです。
なお、開示請求は「書面で郵送してもらう方法」と、PDFをダウンロードするといった「パソコンなどで確認する方法」が選べます。家族の目に留まりにくい方法を選びましょう。
不動産会社との相談中に口にしてしまう
不動産会社で住宅ローンの相談をする際に、本人または営業担当者が「口を滑らせてしまう」というケースも少なくないようです。
なかには、相談の場で開示請求した個人信用情報をうっかり見せてしまい、家族に発覚するというケースも。
住宅ローンの相談は家族のいないところで話すなど、不動産会社の担当者にあらかじめ説明しておくこともポイントです。
審査に落ちた原因を考えるとき
金融機関から通知される審査結果には、結果のみが記載されています。
「借金が原因で審査に通らなかった」など、落ちた理由は記載されていませんので、家族に発覚することはありません。
ただし、「なぜ審査に落ちたのか」と家族から原因を追及され、借金が発覚するケースもあるでしょう。
何度も審査に落ちている人だと、「内緒の借金があるのでは?」と家族に疑われ、発覚するパターンもあるようです。
住宅ローン審査で家族に借金を内緒にしつつ進めるポイント
上記の通り、家族に発覚する原因は「本人」または「不動産会社の営業担当者」にあります。
いくら本人が注意しても、営業担当者の口が軽く、家族の前で話してしまっては意味がありません。
つまり、内緒の借金に対して「理解と配慮のある不動産会社を選ぶ」ことが、家族に発覚しないためのポイントの一つです。
たとえば、住宅ローンの話は家族と離れた部屋で相談するなど、申込者の事情を汲み取ってくれる信頼性の高い会社を選びましょう。
「おまとめローン」を利用するのも一手
住宅ローンの審査で家族に知られなかったとしても、内緒の借金を完済するまでは発覚するリスクが残ります。
そこで利用したいのが、「おまとめローン」です。
おまとめローンとは、自動車ローンやカードローンといった住宅ローン以外の借金も、まとめて一本化できる融資商品のことです。
内緒にしていた借金を、おまとめローンに借り換えて完済することにより、家族に発覚するリスクがなくなります。
しかも、金利は住宅ローンと同等の低金利が適用されるため、金利負担を大幅に抑えることも可能です。
毎月の返済額も安くなりますから、家計の負担も軽くなるでしょう。
なお、おまとめローンの審査はとても厳しいです。
審査に通る確率を高めるには、実績のある不動産会社などに依頼することもポイントです。
そもそも借金をしていても住宅ローンは通るのか?
借金がある人でも、住宅ローンの審査に通って多額の融資を借り入れることは可能です。
ただし、借金の総額が多いと住宅ローンの審査に影響を与えます。
具体的に、どれくらいの借金があると審査に影響するのかを知る指標として、「返済負担率(返済比率)」を目安にすると良いでしょう。
返済負担率とは、年収に対する年間のローン返済額の割合を示したものです。
たとえば、年収500万円の人が、住宅ローンや自動車ローンなどの借金を年間150万円返済している場合、返済負担率は30%(=150万円÷500万円)になります。
多くの金融機関では、返済負担率の上限を30~35%に設定しているといわれ、これを超えると審査に通らない可能性が高まるのです。
住宅ローンの返済額を含めると返済負担率が30%を超える方は、「借入希望額を減らす」「返済期間を延ばす」「他の借金を可能な限り完済する」などの対策を講じて、30%以下になるよう検討しましょう。
なお、これまでに滞納や債務整理をした経験がある人は、金融機関から「住宅ローンの返済も滞るリスクがある」とみなされ、審査に通らない確率が極めて高いです。
滞納した経験があるかどうか不明な方は、信用情報機関に開示請求をして確認した上で、不動産会社に相談しましょう。
その他、家族に内緒の借金がある方のよくある質問
Q.クレジットカードのキャッシングも、住宅ローン審査で家族にバレることはある?
住宅ローンの審査では、クレジットカードのキャッシングについても借入額が確認されます。
なかには、借り入れをしていなくても「キャッシング枠(借入可能額)」があるだけで借金とみなし、審査する金融機関もあるようです。
この場合、「キャッシング枠のあるクレジットカードを内緒で作った」という人だと、住宅ローンの審査をきっかけに家族に発覚する可能性はあるでしょう。
Q.自分以外の家族の借金が、住宅ローンの審査に影響することはあるの?
住宅ローンの審査では、申込者本人のみの個人信用情報が確認されます。
このため、本人以外の家族が借金をしていても、基本的には住宅ローンの審査に影響することはありません。
ただし、「ペアローン」や「収益合算タイプの住宅ローン(連帯債務型など)」を利用する場合、相手の個人信用情報も審査対象になります。
申込者本人に借金がなくても、相手の借金が多いと審査に影響を与えることもありますから、注意が必要です。
まとめ
センチュリー21住宅ファクトリーは、「内緒の借金」がある方に対する住宅ローンの支援実績も豊富です。
ご家族に発覚しないよう秘密厳守で対応いたしますので、安心してご相談ください。
また、借入先が複数ある方には「おまとめローン」をご提案することも可能です。
当社では、各金融機関と独自のパイプを持っており、おまとめローンの実績も豊富です。
実際に、カードローンやキャッシングなどトータル400万円以上の借り入れがあった方に対して、約4,500万円の住宅ローンを受けられるようサポートした実績もあります。
内緒の借金がある方や、複数の金融機関から借り入れをしている方は、ぜひ当社にご相談ください。
お客様の家計負担を抑える方法も含め、ご提案させていただきます。